金属アレルギーの検査について

金属アレルギーかどうかを検査するには、4つの方法があります。

  1. 1.リンパ球幼弱化試験
  2. 2.経口負荷試験
  3. 3.皮内テスト
  4. 4.パッチテスト

リンパ球幼弱化試験

患者さんの血液からリンパ球を取り出し、そこにいろいろな金属を加えてその反応を見る試験管内の検査です。金属に過敏に反応するリンパ球が多いほど、その金属へのアレルギー反応が高いことがわかります。

>>アレルギー反応とリンパ球の関係はこちら

経口負荷試験・皮内テスト

どちらも体内に微量の金属を取り込ませて反応を見る検査です。

パッチテスト

もっとも一般的な検査方法です。17種類の金属試薬を含ませた専用絆創膏を患者さんの背中に貼りつけ、アレルギー反応があるかどうかを2日後、3日後、7日後の3回にわけ歯科医院で判定します。

※背中に絆創膏を貼りつけたら、1回目の判定が終わるまでの2日間は入浴や汗をかく運動ができません。お湯や汗で試薬が流れてしまう可能性があるからです。

※かゆみが出てもかいてしまうのは厳禁です。ステロイド剤などの薬の使用もストップします。

パッチテストで調べられる17種類の金属

アレルギーの原因である金属の詰め物などを取り除いていきます。 とはいえ、本来詰め物などは“簡単に取れることのないように”しっかりとつけられているものなので、 口の中で切る・削るといった作業をする必要があります。

金属名 含まれている治療用材料
水銀 虫歯に詰める「アルマガム」
ニッケル 矯正用ワイヤーなど
コバルト 義歯など
クロム3価 一部の歯科用合金(歯科用金属)
クロム6価 一部の歯科用合金
スズ 多くの歯科用合金
パラジウム 保険治療の歯科用合金
白金 一部の歯科用合金
多くの歯科用合金
インジウム 多くの歯科用合金
イリジウム 多くの歯科用合金
亜鉛 ほとんどの歯科用合金
アルミニウム 一部の歯科用合金
一部の歯科用合金、矯正用ワイヤーなど
ほとんどの歯科用合金
ほどんどの歯科用合金
マンガン 矯正用ワイヤーなど

アレルギー反応がある場合は、絆創膏を貼った部分がかゆくなったり赤く腫れ上がったりします。17種類の試薬の中でどの試薬に反応が見られたかでアレルゲン(アレルギーの原因物質)がわかるのです。

その結果を踏まえてメタルフリー治療を行います。診断・治療情報は「金属アレルギーの診断、治療について」のページをご覧ください。

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